多くの方にとって、慰謝料を請求される経験はあまりないことであり、焦りや後悔の念などで戸惑うのが通常だと思います。弁護士に相談したいと思っても、普段の生活の中で弁護士に相談するということも稀なため、弁護士に相談すること自体を不安に思い、躊躇される方も少なくありません。今回のコラムでは、弁護士に相談すること自体に抵抗を感じたり、不安に思われる方に、知っておいてほしいことをコラムにしたいと思います。

弁護士に相談=裁判ではない

弁護士は、裁判=法廷で争うものというイメージが強いせいか、弁護士に相談すること=裁判沙汰と誤解されいてる方が多くいらっしゃいます。

もちろん、「最終的に争いがこじれて、もう裁判以外に手段はない」ということもありますが、多くの案件が、裁判に至る前に、示談などで合意を形成し解決されます。

裁判で争うとなると、訴える側も訴えられる側も多くの時間と費用を要するため、裁判以外で決着がつくなら、それが双方にとってメリットとなるためです。

特に不倫慰謝料請求など、当事者にとってセンシティブな内容が含まれる争いは、なるべく大事にせずに解決したいという要求が双方に強く働きます。

事を荒立てずに穏便に解決するために弁護士を活用

自分が加害者として、慰謝料を請求されてしまった場合に、多くの方が「なるべく穏便に済ませたい」と考えるのではないでしょうか。

穏便に解決できない、争いがこじれる最たる要因は、感情的な対立によるものがほとんどです。

弁護士を利用すると、依頼者の代理人という第三者的な立場で交渉できるため、加害者本人が直接交渉するよりも感情的な対立を避けることが可能です。また、交渉の場においては、被害者の家族や友人等が同席するようなケースも少なくありません。そのような場に加害者本人が直接赴くと、一方的に非難され、交渉が進まないということもあります。弁護士が交渉にあたると、弁護士を責めても意味がないため、交渉の場が非難の場に終始するということも回避できます。

早く争いから解放されたいなら弁護士を活用

争い事や慰謝料を請求されたという事実からくる不安感やプレッシャーから早く解放されたいと強く想うあまりに、「お金を支払って解放されるなら早く支払ってしまいたい」と考える方が少なくありません。たしかに、サッとお金を支払えば即解決され、その不安感からの解放と支払額が等価とご自身で納得されるなら、ひとつの解決にはなります。

しかし、しっかりとした示談書を作成しなかったばかりに、後に追加の請求があったり、また、被害者の感情というものは複雑で、後に別の形で蒸し返されたりと、「お金を支払ったから全て解決」とはならないケースもあります。場合によっては、慰謝料とは別の報復として、不倫の事実を周囲に拡散されるというケースもあります。

争いから最終的に解放されるためには、しっかりと問題に向き合い、最終的な解決を示談書という形で残しておくことが必要になります。そして、問題に向き合う際には、それが法的な問題であるため、弁護士という専門家の力を利用するのが一番の近道になります。

高額な弁護士報酬がかかるとは限らない

一般的に、弁護士報酬は、費用体系が複雑で、わかりにくいものとなっていることがあります。また、弁護士費用は、争いが複雑で、その争いが長期化すればするほど高額になる傾向があります。

しかし、初回相談無料で相談を受ける法律事務所も増えており、当事務所のように、固定報酬制を採用している場合には、費用の総額も明確になります。また、上で解説したように、ほとんどの争いが長期せずに示談で解決されるので、想定外の高額な報酬を請求されるということもありません。

他のコラムでも解説していますが、多くのケースで不倫慰謝料は、弁護士が交渉にあたることで減額される見込みがあります。ですので、弁護士費用を支払ったとしても、減額される分を差し引くと、実質的な負担をせずに弁護士を利用することも可能になります。

不倫慰謝料について悩んだらまずは相談を

不倫慰謝料の請求についてのお悩みだけではなく、弁護士に依頼することについての不安についても、お気軽にご相談ください。当事務所では、初回相談は無料ですので料金はかかりません。また、相談時間に制限を設けていませんので、法律的な話以外を相談すると、肝心な相談ができないということもありません。「弁護士に相談すべきケースなのか」、「報酬はどのくらいかかるのか」、「穏便に解決したいけど弁護士依頼すると大事にならないか」など、不安に思うことがあれば、なんでもご質問・ご相談ください。悩みを解決するために、新たな不安や悩みを抱えては本末転倒になってしまいますので、ご不安に思うことがあれば、なんでもお気軽にご相談ください。